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以前にもこのブログでも書いたけれど、ニュージーランドの高校生のシニアの学年、Year11以上の生徒達は、11月9日からNCEAの全国統一試験が始まっている。

そしてその全国統一試験期間中の11月14日、南島のカイコウラ付近を震源とする地震が発生した。

地震の被害はカイコウラからウエリントン地域に限定されていたけれど、この地震によって、試験を受けることができなかったり、試験準備に影響が出たり、試験のパフォーマンスに影響が出たりする生徒がいると考えられた。

NCEAの全国統一試験を管轄する国の機関、NZQA(New Zealand Qualification Authority)も、この事態に即座に対応した。

具体的には、Emergency Derived Grades という制度を適用した。

Emergency Derived Gradesは、学校、地域、国などで緊急事態が発生したときに、全ての受験生が不利益を被らないために行われる処置で、各学校が生徒の過去の試験や成績をもとに、全国統一試験の代わりとして成績をNZQAに申請することができる、という制度だ。

今回の地震のようなある範囲の地域に影響する緊急事態の場合は、学校が受験生全員に代わってこの制度の適用をNZQAに申請する。例えば、クライストチャーチにあるセントビーズカレッジやビラマリアカレッジでは、11月14日に試験を受験した生徒全員を対象に、Emergency Derived Gradesの制度を適用するように申請をした。

この場合、当日の試験でいい結果が出ればそのままその成績が採用され、もしいい結果が出なければ、過去の試験や成績をもとにした結果が採用される。

この制度が全てにおいてベストな制度であるかどうかはまた意見が分かれるとことだろう。でも、国が行う高校生対象の全国統一試験に対して、様々なリスクを想定してその対策を講じるという態度は、評価できると思う。