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留学生の中にはたまに、「私はどうすればいいのでしょうか?」という質問をする人がいる。

気持ちはよくわかる。日本とは全く違う環境で、言葉も通じず、親しい友人もまだできず、日本の友達や家族に相談しても状況がわかってもらえず、でも時間はどんどん過ぎていき、やるべきことがあるのはわかっているけれど、何をどうすればいいのかさっぱりわからない。若い留学生が長期留学をスタートさせてすぐは特に、そんな気持ちになる。

でも、「私はどうすればいいのでしょうか?」という質問に、「君はこうすればいいのだよ」と「正しい答え」を与えてくれる人は残念ながらいない。そんな殺生な!と思うかもしれないけれど、迷っている人、どうすればいいのかわからない人に、正確な答えを一発で与えるなど、誰もできないし、そもそも「正しい答え」などどこにもない。

留学中どうすればいいのかわからなくなったときは、自分の頭でよく考えて、目の前にあることをとりあえずやってみて、周囲の人達とコミュニケーションを取り、自分のことと同時に周囲の人達のことを考えながら、その時その時で、自分がいいと思ったことを少しずつやっていく。それしかない。

そして周囲の大人達にできることは、留学生がどのように考えればいいのか、何から手をつければいいのか、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか、周囲の人達の何を考えればいいのか、何を少しずつやればいいのか、などに対して、一緒に考えて、大人の立場で意見やアドバイスを与えることだ。

実際に考えて行動するのは、留学生本人だ。

留学すれば、何をどうすればいいのかさっぱりわからないこともあるだろう。先が見えなかったり、今やるべきことが見つからなかったり、他人のことが理解できなかったりすることもあるかもしれない。

でも、「私はどうすればいいのでしょうか?」と人に聞いても、一発解決の答えは得られない。わからないことが多くて深くて濃い時ほど、そう簡単に人から答えを得ることはできない。

「正しい答え」を探し期待するよりも、とりあえず自分で考えて、少しでも行動を始める。そこからきっと何かが見えてくると思う。