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先週の金曜日のこのブログ「ラグビーワールドカップいよいよ開幕!」で、「日本代表も、プールマッチ初戦の南アフリカ戦で、どこまで戦えるのか、あるいは世界の強豪チームにもしかして勝つことができるのか、というところも注目だ」と書いた。

そして、ニュージーランド時間の9月20日日曜日午前3時45分から行われたこの試合で、日本が南アフリカに34対32で歴史的勝利を挙げた。

このニュースは、日本でも大きく報道されたので、ご存じの方も多いと思う。もちろん、日本だけではなく世界中のラグビーファンは全ての人が知っているだろうし、ラグビーファンでなくても、ビッグニュースの一つとして目にした方も多いに違いない。

ネットでは、この勝利がどれほどすごいのかわからない、という方々に様々な例を挙げて説明がされているけれど、ここで例えば留学関連で言えば、ワーキングホリデービザをオンラインで申請したら永住権がおりた、くらいの驚きレベルだし、親子留学で滞在している小学生が一生懸命勉強してオタゴ大学の医学部に入学を許可された、くらいの距離感のある出来事だし、英語が全く話せなかった人が3ヶ月間の勉強でIELTSで7.0ポイントを取得したくらいの努力レベルだ。

簡単に言えば、その出来事が起こるまでは誰もが「期待はしているけれど、まずあり得ない」と考えていたことが実際に起こった。

ラグビーは、身体能力や体の大きさの違いの壁をひっくり返すことがなかなか難しいスポーツだし、ワールドカップで優勝経験のある南アフリカと、ワールドカップで一勝しかしたことがない日本の試合では、あまりにも誰もが予想しなかった結果だ。

ただ、この結果を試合前から確実に予想していた人達がいるとすれば、それは、実際に試合で戦った日本代表の選手達であり、コーチ陣であり、スタッフの人達だろう。周囲は「努力は認めるけれど、勝つのは実際には難しいだろう」と確信に近いものを持っていただろうけれど、きっと選手やコーチやスタッフは、「確かに難しいかもしれないけれど、戦い方によっては勝てるだろう」と確実に思っていたに違いない。そうでないと、勝てなかっただろう。

また、試合の当日に一生懸命力を出したから勝てたというものでもない。4年前のワールドカップで結局一勝もできなかった結果を受け、そこから黙々とトレーニングを重ね、戦略を練り、戦術を検討し、全選手が万全の状態を慎重に丁寧に作り上げ、そして試合に臨んだからこその結果だ。

周囲の人達はこの「結果」に注目するだろうし、この「結果」は本当にすばらしいものだ。でも、その結果を生み出すまでにどれほどの時間とエネルギーを、選手、コーチそしてスタッフが費やしたのかを考えると、おめでとうとか、感動したとか、そんな言葉ではとうてい表現できない。

この試合を見て、ラグビーでなくても、「自分もやればできるかも」と思った人もいるかもしれない。分野は違っていても、目標を設定し、スキルを磨き、戦略や戦術を練り、万全の状態を作り上げ、そしてその日に臨めば、周囲の人達が「ダメだろう」と思っていることでも、大逆転勝利を収めることができる。

日曜日は、そんなことが、世界中の人達に伝わった記念すべき日でもあったと思う。