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今、ニュージーランドで、「Let Kids Be Kids」というキャンペーンを行っている。

まずは、以下の動画をご覧頂きたい。

Let Kids Be Kids – The Icons

最初に、ニュージーランドのラグビーの代表チームであるオールブラックスの監督や選手達などが、自分が子どもの頃にプレーをしていたチームの名前を言うところから動画が始まる。

次に、「What is your favourite memory of playing sports as a child?(子どもの頃スポーツをしていたときの楽しい想い出は何ですか?)」というテロップが入り、オールブラックスの選手達が答えていく。

「友達と一緒にプレーをしていたのを、両親が観ていたこと」
「楽しかったこと。笑っていたこと」
「友達と一緒に寒い中、転げ回ったこと」
など。

次は「What was more important? Winning or having fun with your buddies?(どちらが大切でしたか?試合に勝つことですか、仲間と楽しむことですか?)」という質問だ。これに、オールブラックスの選手達はこのように答えていく。

「友達と楽しく遊ぶことだ」
「いつも楽しむことだ」
「友達と一緒に楽しんでいるところを、両親に見せることだ」
「一生懸命プレーして、いい時間を過ごすことだ」
「楽しむことが最も重要なことだった。そして今でもそうしている」

そして、「Have you experienced sideline abuse?(サイドライン(観戦している人達)からひどいことを言われた経験はありますか?)」という質問。

選手達は、「たまに、保護者がレフリーに対して、あるいは、保護者同士で、大声でひどい言葉を使っていたのを覚えている」などと答える。

「What would you say to those engaging in poor sideline behaviour?(そういったひどい言葉を、選手やレフリー観戦者に向かってかける、周りで観戦している人達に何を言いたいですか?)」

「周囲にいる大人達は、きちんとした態度で観戦する責任がある」
「悪いところを指摘するのではなくて、サポートするべきだし、子ども達を楽しませてほしい」
「周囲の大人達が、子ども達のことをどれほど大切に思っているかを、子ども達に伝えてほしい」
「一度深呼吸して、何のためにそこにいるのかを考えてほしい」
「子どもが「楽しい」と感じる経験をさせてほしい。子どもは子どもでいさせてほしい」
「Let Kids Be Kids がやるべき最善のことだ」

ニュージーランドで、高校生やそれ以下の年齢のラグビーや他のスポーツを観戦する機会も多いけれど、私の印象では、子どもの選手達を大声で注意したり、叱責したり、怒鳴ったりする周囲の大人はほとんど見たことはなかった。けれど、一部の保護者や観戦している大人の中にはそういった人達がいて、今、ニュージーランドではそれが問題になっている。

Let Kids Be Kidsには、実際にスポーツをしている子ども達にインタビューした動画もある。

Let Kids Be Kids – The Kids

Let Kids Be Kids。子どもが楽しみたいと思ってスポーツをやっているのなら、周囲の大人達もそれを尊重してそのようにさせてやる。2019年のラグビーワールドカップ、そして2020年の東京オリンピックの開催に向けて、我々大人達はもう一度この言葉を理解して、そして実践する必要があるだろう。