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先日ある高校の校長先生と話をしていて、何かのきっかけで、日本とニュージーランドの教育の違いについての話になった。

その校長先生がおっしゃるには、ニュージーランドの学校では、児童、生徒自身が「自分でやってみる。自分で考えてみる。自分で判断してみる。」教育が行われている、とのことだった。私が、日本でももちろんそんな学校もあるけれど、基本的には「言われたことを言われたとおりに正確に行うことができることが高く評価される」と言うと、「それも大切だし、ニュージーランドでもその部分も大切にはしている。でも、最も重要と考えるのは、自分で考えることができるようになることだ。」とおっしゃった。

自分で考える、自分でやってみる、自分で判断してみる。これを指導するのは、ものすごく難しい。その場では何が正解なのかを指導者が指し示すことが難しいし、そもそも正解などないのかもわからないし、時間をかけて指導をしなければならないし、そして最も難しいのは、指導者自身が、自分で考え、自分で行動し、自分で判断しなければならないことだろう。

児童や生徒が、自分で考えてやってみる。そうすると、必ず間違えたり、うまくいかなかったりする。そこから何かを学ぶためには、自分で考えたその考え自体、やってみたその行動自体、つまり過程を評価し、それに対して指導をすることになる。そして児童や生徒は、間違いやうまくいかなかったことに対する周囲の助言や指導から何かを学び、成長していく。

そのような教育環境に長くいる若い人達は、まず自分で何かをやってみること、自分で考えて行動すること、自分で判断することをためらわなくなる。なぜなら、間違いがあっても、うまくいかなくても、その結果だけ見て責められることがないからだ。だから、ますます自分で考えて、自分で判断し、自分で行動するようになっていく。そんな人達から「指示待ち人間」などは育ってこないだろう。指示を待つ前に自分で考えて判断して行動するからだ。

日本でもニュージーランドでも、どこの国でも、いろんな教育が行われている。どちらが優れている、という問題ではない。でももし、自分で考えて、自分で判断し、自分で行動する、そんな力を若いうちにつけようと思うのなら、ニュージーランドで十代の頃から教育を受けてみるのも、一つの選択肢だと思う。