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日本で買い物に行って、どれにしようか迷ったとき、ショップの人に「どれが人気がありますか」と聞くことがある。ショップの人も、「今は、こちらの商品が人気です」などとすぐに答えてくれる。

じゃあ、と言って、たいていの場合は、人気があると言われたものを選んで買う。

でも、ニュージーランドでは、そんな会話はほとんど聞かれない。ニュージーランドの人が買い物に行って、どれにしようか迷ったときは、「この素材はなんですか」とか「どのように使うのですか」とか、その商品についてさらに詳しく聞く。そして、ショップの人の答えを聞いて、じゃあ、と言って、自分で納得したものを選んで買う。

どの商品が人気があるか、言い換えれば、他の人が何を選んでいるか、ということよりも、自分にとってそれが買うに値するかどうか、がより大きな基準になる。簡単に言えば、誰がなんと言おうが、自分がいいと思ったものを選ぶ。

ニュージーランドの人たちは、小さな買い物にしても大きな決断にしても、他人の行動ではなく、自分が持っている基準で選ぶのが基本だ。もちろん他人の意見を聞いたり行動を見たりするけれど、最終的には「私は」こう考えてこれを選ぶ、と言う。