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私が子どものころは高度経済成長期で、日本のほとんどの家庭でどんどん経済的な水準が上がっていって、人々の生活も大きく変わっていき、それに伴って、日本の人々の価値観も大きく変化していったように思う。

全ての人とまでは言わないけれど、多くの親が子どもに望むことは、もちろん元気で大きくなってほしいというのもあったけれど、いわゆる「一流企業」に入って一生経済的に生活に困らないような「身分を確保する」、ということが一般的だったように思う。そしていわゆる「一流企業」に入るために、いわゆる一流大学に入り、一流大学に入るために一流高校に入る、というのが、多くの親が子どもに期待する「人生モデル」だった。

私たちの親の世代は、子どものころに戦争を経験している世代で、経済的に本当に貧しい生活を送って来ている。だから、せめて自分の子どもたちには経済的に苦労をしない生活が保証できれば、と考えるのは、当時の時代を考えると無理はなかったように思う。

でもすでに時代は変わった。1991年頃にバブル経済が崩壊し、長いデフレ時代に突入する。大学を卒業しても就職できない学生が激増し、景気も回復の兆しを全く見せずに、2000年頃には「失われた10年」と言われ、2010年頃には「失われた20年」と言われた。そしていわゆる一流企業の中にはバブル期の資産運営に失敗したり、時代の変化についていけなかったりして、大量のリストラを行ったり、企業自体が消滅したりするところも出てきた。

でも、多くの親が子どもに期待する「人生モデル」は、そんな時代の変化にまだついて行っていないように感じる。

もう20年くらい前から、いわゆる一流企業に勤めたからといって、必ずしも一生経済的に苦労をしない生活が保証されるわけではない、という時代に入っている。それにも関わらず、今でも、いわゆる「一流企業」に就職してその会社で定年まで勤めて、年々増えていく給料をもらいつづけることができると思っている人もいるし、それを自分の子どもの人生モデルにしている親もいる。だから、「○○大学に入学する」ことが人生でとても大切なことだ、という価値観を持っている人もまだいるようだ。

時代が変化しているということは、現実も変化していて、当然それに伴い若い人たちの人生モデルも変化するはずだ。でも、どうも今でも40年前と同じような人生モデルを子どもに期待する親御さんがいるようだ。

ただ、今の時代はおそらく複雑でわかりにくく、何をゴールに設定していいのかわからないだろう。また、時代の変化も早く、日本だけの価値観では生きていけないことも想像がつくけれど、ではどんな価値観でこれから生きていけばいいのか、なかなかわからない。

本当は、一人一人の親御さんが、一人一人の子どもと一緒に、現実と将来をどう見るかを話し、価値観を共有し、一人一人の子どもに合った人生モデルを考える時代なのだと思う。もちろん、実際にはモデル通りに人生など進んでいくわけもないのだけれど、今までの古い価値観に基づいた人生モデルを一度リセットする為に、新たな人生モデル作りを行うのも一つの方法だし、親子でのその作業の中で、何かが見えてくるかもしれない。

もう日本では右肩上がりの経済成長はおそらく当分は来ないのだし、日本だけではなく世界の中で生きていかなければならないのだし、一人一人が異なる考え異なる価値観でそれぞれの人生を自分で考える時代になっているのだから、それに伴って、人生モデルも変わる必要があると思う。