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仕事でもそうだし、スポーツや何かのチームでも、友達や家族でもそうだけれど、意見が違う誰かを説得しなければならないことがある。

明らかに意見が違う人を前にすると、どうしても、その人の意見を否定して自分の意見を主張することで、相手を説得しようとする。相手の話を途中でさえぎり、「そんなことをすると、うまくいかないでしょう」とか「それは違う。私の言うことが正しいのだ。」などと言い、それに対して、相手も同じようにこちらの話を最後まで聞かずに、自分の主張を繰り返す。

それではいつまで経っても話は平行線だ。

私は、意見が違う人を説得する時に必要なのは、逆説的に聞こえるかもしれないけれど、「同意」することだと思う。

どんな小さなことでもいいので、確実に本心から同意できる部分を探して、「確かにあなたの言うとおり」と同意する。できれば話の最初ほうが効果がある。もともと意見が違う者同士なので同意できる部分は限られているけれど、「意見」で同意できなければ「前提」でも「条件」でももちろん「目的」でもいい。何か一つの部分で同意を示す。

そしてその同意した部分を何度も引用し繰り返すことで、「我々は少なくともこの部分では同意しているのだ」という雰囲気を作り出す。そして相手もその部分に「同意」を示してくれればしめたものだ。後はその「同意」を少しずつできるだけ広げて行くことに集中すればいい。

実際には、言葉で人を説得するなどということは基本的にはできないのかもしれない。でも、「私たちはある部分では同意している」という「感情」を引き出すことで、少なくとも話が物別れで終わることは避けられるだろう。