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先日、庭にテントを張って家族で寝てみた。テントは3人用なのでそれほど大きくはないが、風が強い日だったので張るのにも少し時間がかかった。

せっかくテントを張ったので、暗くなる前に庭で夕食を済ませて、日が暮れると同時に家族で寝袋の中にもぐりこんだ。子どもにとっては庭に張ったテントの中とはいえ、寝袋で寝るのはとてもエキサイティングなようで、なかなか寝付けない。その上たまに吹く強い風がテントを揺らすので、うとうとしたと思ったら目が覚める、の繰り返しだ。

家の中のベッドで寝るのと比べると、寝心地がいいとは言えない。でも、気温がどんどん下がっていくのも体で感じることができるし、明け方には鳥の鳴き声がすぐ近くに聞こえるし、夜が明けて明るくなってくるのが目をつむっていてもよくわかった。二晩寝ただけだが、自然に囲まれて生きているということが実感できた。

こういう経験をたまにすると、普段いかに文明の手を借りて、自然に逆らうような生活をしているかがわかる。暗くなっても電気をつけて昼間のような明るさの中で生活する。風が吹いてもその音さえも聞こえない。明け方に鳥の鳴き声も全く聞こえない。それを「快適」と表現して満足そうな顔をしている。

夜の暗さを感じずに、風を音を聞かずに、鳥の鳴き声にも耳を傾けずに生きているのが、果たして本当に快適な生活なのだろうか。

庭のテントの中で、そんなことを考えた。