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スーパー15と呼ばれる南半球のプロラグビーの大会が、2月24日からいよいよ始まる。スーパー15は、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3国から各5チームが参加して7月中旬まで開催される。

そして本番の大会が始まる3週間ほど前から、プレマッチと言われる試合も行われていた。そのスーパー15プレマッチ、チーフス対ハリケーンズの試合を、タウポまで観にいってきた。チーフスはハミルトンやロトルア、タウランガを中心としたチーム、ハリケーンズはウエリントンを中心としたチームだ。

今年のチーフスには、昨年のラグビーワールドカップで活躍した選手なども所属しており、前評判も高い。特に、ソニー・ビル・ウイリアムズという選手が今年から加入し、女性のファンも増えたようだ。

試合は5時半開門、6時半キックオフ。開門時には晴れていた空が、6時25分頃になって急に曇りだし、大粒の雨がザーザーと降ってきた。人口約2万人のタウポのスタジアムはそれほど大きくなく、屋根のある席は全体の十分の一くらいで、後は芝生の椅子のない席だ。芝生席のお客さんたちは大きな傘をさしたり、ビニールシートを被ったりしていたが、激しい雨にかなりぬれたと思う。また、途中から雷がなって稲妻が走り、とても屋根のないところでラグビーを観戦する天気ではなかった。でも、かなりの人が試合終了までずっと動かずに試合を観ていた。

大雨でボールはすべるし蹴っても転がらないし、ステップを切るとこける選手も多かったが、最後の最後まで接戦で、息詰まる試合だった。結局19対23でハリケーンズが勝った。

大雨と雷は後半30分頃には止んできて、スタジアムを覆うように大きな虹がかかった。虹のアーチの下で30人の選手達がラグビーをしている様子は、なんだか幻想的でもあった。

翌日タウポの市民プールに行くと、TIM NANAI-WILLIAMS というチーフスの選手がお子さんと一緒に来ていた。周りの人も気軽に話しかけ、Tim 選手もそれに明るく応えていたが、写真を無断で撮る人などはいない。ちゃんと選手に話をして挨拶をしてから写真撮影をお願いしていた。このあたりのファンのマナーも、ニュージーランドがラグビー王国と言われる所以の一つだと思う。