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ニュージーランドの小学校、中学校、高校の授業を見に行くと、児童や生徒たちが、実に積極的に手を上げて発言することに驚く。

先生がクラス全体に質問をすると、必ずと言っていいほどクラスの中の少なくとも数人が手を上げる。その答えは必ずしも正解とは限らないし、的外れな内容だったりもする。けれど、周りの児童や生徒たちは指をさして笑ったり、間違いを指摘したりはしない。

そして先生は、どんな答えにもいちいちうなづいて、何か声をかける。例えば、「うんそうだね。では少し違う視点から考えるとどうだろう。」とか、「よく考えたね。先生も気づかなかったよ。」とか、「そういう方法もあるね。じゃあ、別の方法はなにかないだろうか。」などと、児童や生徒の発言を一旦受け入れた上で、クラス全体が授業の内容をより深く理解できる方向に導く。

彼らは、「手を上げて発言したら、後で誰かに何か言われるのではないか」とか「KYって思われたらどうしよう」などと、過剰に周りの反応を気にすることはない。自分が思っていること、考えていることを、そのままみんなの前で発表する。

おそらくそこには、周囲の人達が自分の発言や行動を受け入れてくれるだろう、という安心感があるのだろうし、自分の発言や行動に対して、周囲が何を思おうが構わない、と思ってもいるのだろう。もちろん、「空気」などというものは存在していないので、KY?何それ?だ。

だから、日本から留学に来てニュージーランドの小学校、中学校、高校で勉強する人たちにとっては、留学は、自分の考えや感じたことを周囲の人に積極的に伝える態度を身につける大きなチャンスだ。日本にいた時のように、「手を上げて発言したら、後で誰かに何か言われるのではないか」とか「KYって思われたらどうしよう」などという心配をすることなく、その場で考えたこと、感じたことを伝える。その中で、自分の意見をうまく伝えることができるようになるだろうし、人を納得させるスキルも身につくかもしれない。少なくとも、空気を読むことばかりに腐心し、周囲の反応を気にするあまりに行動できない、などということはなくなるだろう。