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ニュージーランドでは、小学生の多くは車で親に学校まで送迎してもらっている。だから登下校時の小学校前は、送迎の車で混雑する。

ニュージーランドの女性は仕事を持っている人も多いのだが、3時前になると、子どもを迎えに行く、という理由で仕事場を抜け出す人もいる。当然、父親でも子どもを迎えに行くので、少しの間仕事を抜ける、ということもある。一般的には、社会的にそれが許されている。

小学3年生くらいになると、親が学校の前に車を停めて、子ども達はそこに来て車に乗り込む、という風景が見られるが、1年生、2年生の間は、教室まで迎えに行く親も多いようだ。

親が教室まで行くと、担任の先生によっては、親に教室に入ってもらって、授業を見学してください、と仰る先生もいる。親にしてみれば、単に迎えに行くだけではなく、子どもの学校での様子や、授業風景を少しだけでも見られるのがとてもいい。

歩いて通える範囲に住んでいる小学生は、徒歩で通学している生徒もいる。しかし、ニュージーランドでは、Summary Offences Act という法律で、14歳未満の子どもが親やスーパーバイザーなしで家にいることを禁じているので、小学生が一人で歩いて帰って留守番する、ということができない。年上の兄弟姉妹がいればまだいいけれど、一番年上の子どもが14歳未満の場合、現実的には親と一緒に過ごさなければならないので、では、迎えに行きましょう、ということになるのだと思う。

親御さんが仕事で迎えにいけない子どもの場合は、アフタースクールプログラムに参加する、という方法もある。でも、お金もかかるし、参加できるプログラムに全ての人が満足できるということもないようだ。

男性も女性も仕事を持っている人が多い中、毎日毎日親御さんが小学生を迎えに行くことで社会が普通に回っている、というのも、考えてみれば不思議だ。でも、Summary Offences Act の法律を改正しようという動きはないようだし、今日もまた小学校の前は、3時になるとお迎えの車で混雑するのだ。