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それぞれの親御さんには、それぞれのお子さんに対する教育方針があって、当たり前のことだが、それは家庭によって違う。

「子どもに礼儀作法だけはきちんと身に付けさせる」という方もいらっしゃるし、「子どもはなによりも健康であることが第一」という方もいらっしゃるだろう。また、「子どもの将来を考えると人間関係が一番大事なので、友達を大切にさせる」という方もいらっしゃる。

それぞれ違った考え方があって当然で、親御さんそれぞれの教育方針が、それぞれのお子さんに影響を与える。

何年か前にある高校留学生の親御さんからメールを頂いた。通常の、留学生の生活のご報告に対する返信だったと思うが、時間が経っているので詳しくは思い出せない。おそらくそのときその留学生は、一年目の留学生活に慣れてきて、いろんなことに興味が出てきたころで、本来の留学の目的とは少し違ったことに対する希望も出てきていたのだったと思う。そんなことをご報告した弊社からのメールに頂いた返信に、私はすごく感銘を受けた。

親御さんからのそのメールには、「いろいろとご心配をおかけして申し訳ありません。でも、うちの子はがまんできる子なので、大丈夫です。」と書かれていた。

その一文を読んだとき、この留学生は何があっても大丈夫だ、と思った。まだ高校生で若いので、いろんなことに興味を持つだろうし、親元を離れて開放的な気分にもなるだろう。そして、大人の目から見たら危うい失敗もするだろう。15歳や16歳であれば、それで当たり前だ。でも、どんなことがあっても、親御さんからこれだけ信頼されていて、本人がそれがわかっているならば、大きくはずれるような行動は絶対にしない。

そして、お子さんを15歳で留学に出した親御さんが、それだけはっきりと「がまんができる子」と仰れるのは、きっと15歳になるまでにそのように育てたという自信を持っていらっしゃるのだろうと思って、その信頼と自信に圧倒された。そして、自分の娘が15歳になったときに、同じことが言えるだろうかと考えて、ものすごく弱気になった。

がまんができると親御さんに言われ、親元を離れても信頼されていた15歳もすごい。そして、15歳まで親元で育てたお子さんを、遠くにいながらもそれだけ信頼し、しかもがまんができるお子さんに育て上げた親御さんの言葉に、オーラのようなものを感じた。

当時、私の娘はまだ保育園に通っていたのだけれど、その親御さんからの一言で、「うちの教育方針は、がまんできる、にしよう」と決めて、今日に至っている。