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今では少なくなったけれど、ニュージーランドの高校の中には、最終学年の学生には制服の着用を義務付けていない学校もある。

ニュージーランドの高校の多くは5学年制で、日本の中学2年生から高校3年生までの学生が在籍している。だから最終学年と言えば18歳前後の年齢だ。彼ら彼女らには、高校2年生まで課されていた制服着用のルールは適用されない。

その理由を学校の先生に聞いてみると、「高校卒業後は、大学に行くにせよ就職するにせよ、社会に出て自分で服装やマナーにも気をつけなければならない。その前に、1年間高校でその準備をするのです。」ということだった。その裏には、「学校で決められた制服を着ることで、逆に、状況に応じて服装やマナーを自分で考える力が妨げられている」という認識がある。だからあえて私服での登校を認めて、その代わり自分で服装やマナーを考えて選んで着て来てください、ということだ。自分で着るべき私服を選ぶことも、学校教育の一環なのだ。

日本の高校ではあまり考えられないけれど、社会に出たときに、あらゆる場面で、あらゆる事柄に対して、自分で考えて自分で選んで自分で行動する態度を身につけることが、学校教育の目的の一つだ、という考え方があるのだと思う。