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今日のニュージーランドヘラルド紙のオンライン版に、「小学生が学校から帰ってきて自宅で勉強をするのは、効果があるのか」という記事が載っていた。

今の日本では、小学生も放課後に塾に行くのが一般的なようだが、ニュージーランドでは小学生が放課後に勉強する、というのは一般的とまでは言えない。多くの小学生は放課後に、ラグビーやネットボールなどのスポーツをしたり、楽器やバレエを習ったりしているが、日本の進学塾のようなものはほとんどない。また、小学生であればまだ、学校で宿題がたくさん出るということもあまりない。

だから、「小学生が学校から帰ってきて自宅で勉強をするのは効果があるのか」という質問自体が日本にいらっしゃる方には「?」だと思うけれど、ニュージーランドだと、そこが議論になる。

ニュージーランドヘラルド紙の記事によると、6歳から12歳の児童のうちの77%が自宅で勉強していて、1日平均53分の勉強時間だとのことだ。また、7%の児童は1日2時間以上自宅で勉強している。

6歳から12歳という年齢の幅が大きいし、平均時間なので個人差もあるとは思うが、日本の小学生と比べると少ないのかもしれない。ただ、ニュージーランドには基本的に、中学受験、高校受験、そして日本のような大学受験がないので、小学生が自宅で平日に勉強するのは、学校の授業を補完するか、個人的にさらに学力を伸ばすことが主な目的で、日本とは少し違う。

記事の中で9歳の男子児童のお母さんの意見が載っているのだが、そのお母さんは、学校が終わった後に自宅で勉強することには基本的には反対の立場を取っている。彼女は、小学生であれば1週間に1時間程度で十分だと言う。

また、ある小学校の校長先生は、自宅での勉強は効果がないばかりか、無駄であると言う。その校長先生は、「自宅での勉強は、机に向かってするのではなく、経験を通した学習であるべきだ。」と言う。「例えば、家でお母さんの料理を手伝うことから学ぶこともたくさんある。」

一方で、11歳、12歳の児童が通うインターメディエイトスクールの、ある校長先生の、「自宅での勉強は、学校での勉強をサポートするには効果的だし、勉強の習慣を身につけることもできる。」という意見も紹介されている。

ちなみに、13歳以上のニュージーランドの高校生の自宅での勉強時間は、平均1時間13分。女子の74%、男子の61%が自宅で勉強をしているとのことだ。

この記事には、読者が意見を投票する欄もあり、今このブログを書いている時点では、「子どもは自宅で勉強すべきか?」という問いに、「はい、子どもにとっていい訓練になる」が59%、「おそらく、でもあまり長時間でない限り」が26%、「いいえ、子どもにはリラックスする時間が必要」が15%となっている。

New Zealand Herald Online
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