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先日ガーデニングをしているとき、久しぶりに脚立に乗った。

高さが1メートル80センチほどでそれほど大きくはないものだが、2段くらい上ると、急に視界が開ける感じがして、いつも見ている景色と違う景色が見えた。一番上の段まで上ると、隣の家の庭まで見えて、なんだか普段と違う力がついたようにも感じた。

ほんの数十センチ視点が上がるだけで、いつもと違う世界に暮らしているように感じる。子どもが大人に肩車されて大喜びするのも、いつもと違う世界に来たように感じるからかもしれない。そう考えると、いつも自分が見ている世界と、自分より背の高い人が見ている世界は、おそらくかなり違うだろうから、自分がいつも見ている世界が、実際の世界そのものだということは言えないだろうし、それぞれの人はそれぞれの世界を見てその中で生きているのだろう。

たまには脚立も悪くない。